MLB春季キャンプ(2018)~大谷語録 [大谷 オープン戦]
2018年、晴れてメジャーリーグへ渡った大谷翔平の春季キャンプ(2月14日~3月24日)における語録をまとめてみた。
防御率 27.00、打率 1割7厘。春季キャンプの成績を数字だけで見ると散々な結果に終わった大谷翔平だが、メジャーが開幕すると全米MLBファン&メディア、そしてメジャープレイヤーたちに投打に渡る大車輪の活躍を見せつけ、鮮烈なメジャーデビューを飾った一ヶ月間。大谷翔平の春季キャンプはメジャー仕様にアジャストするための戦闘準備期間であったことが証明された。※大谷は日本人メジャー選手で最速の週間MVP(4月2日~8日)に選ばれたほか、3、4月の月間MVPにてア・リーグの最優秀新人賞にも選出されている。
2018年、MLB春季キャンプ~大谷語録
春季キャンプの打ち上げ(3月24日)後(大谷)。
「良かったことも悪かったことや、出来たことと出来なかったこともありました。でも、一日一日のすべてが、とても良い経験でした。(メジャーキャンプは)初めてでしたが、(一日一日を)経験していく中で、順調に良いステップを踏んで来れたと思います。」
春季キャンプの最終日(3月24日)紅白戦後(大谷)。
この日の大谷は85球を投げ、ストライク 47球、四球 5個、死球 1個、ワイルドピッチ 2個、ストレートの球速は92~94マイル(148~151km)という結果に終わった。
「今日はスプリット(日本で言うフォークボール)とチェンジアップを試しました。それで球速がでなかったのかもしれません」
「この春季キャンプでは開幕に向けてやるべきことはすべてやりました。大変でしたが。これまでも毎年(日本の)開幕戦で(仕上がりが)100%だったことは一度もなかったです。他のピッチャーもそうじゃないかなと。シーズンが始まってからも反省しながら成長していけるようにしたいです。」
対レンジャーズとのオープン戦を終えて(大谷)
この試合で12打席連続無安打でオープン戦通算打率.083となった。対左投手への苦手意識について。
「苦手意識はないです。左打者専門の抑え投手もいて特殊な球種を投げてきたりするので、まだ打ちづらいところもあるのかと思います」
結果が出ずに苦しんでることについて。
「一日一日、良くなるようにやってます。やりながら自信を持って相手ピッチャーに向かっていきます」
4階1死三塁の場面で左腕ペレスの148kmツーシームにバットを折られたシーンについて。結果ピッチャーライナー。
「いい感じでボールを捉えられたと思います。少し差し込まれた分、相手に捕球されましたが」
エンゼルスの同僚やMLBファンの声
それでは、最後に。MLBを代表するエンゼルスのスーパースター、マイク・トラウトをはじめ、同僚たちやMLBファンたちの開幕前の時期の声をまとめてみた。
マイク・トラウト外野手
「彼はすごくいいやつだ。チームに溶け込むのも早かったし。日本との違いはたくさんあると思うけど、今はとにかく経験を積むことが大事。今年一年は凄く楽しくなるはずだ」
先輩として。
「彼にはいつでもポジティブであるように言っている。ベースボールというものは失敗の連続だ。だからいつでもポジティブでいることが一番大事なのさ」
オープン戦の大谷選手の成績について。
「まったく問題にしていない。シーズン本番に向けて準備をするのがオープン戦で重要なことだ」
プレーオフ進出に向けて。
「我々の目標はまさしくそれだ。プレーオフに進めば、あとは何が起こるか誰にもわからないからね」
ブレイク・パーカー投手
「オオタニは、とても上手くアメリカに適応している。1日でも早くエンゼルスに馴染もうとしている。彼の明るい性格ならなにも問題ない」
ゴルフの腕前について。
「ゴルフは自分のほうがキャリアもあるのでオオタニより上だけど、彼も当たるとかなり飛ばすね。さすがアスリートだよ」
マーティン・マルドナド捕手
大谷が登板した3月16日のロッキーズ戦で7失点した大谷について。
「投手としてオオタニは、速球も変化球もすべていい。内容も悪くなかった。たかがオープン戦だし」
レネー・リベラ捕手
「この春季キャンプに参加している誰もが、オープン戦の成績なんか気にしていないさ、みんなすぐに忘れてしまうよ。公式戦に備えるためにいろんなことを試す場だからね。オオタニはチームが課したことだけじゃなく、自分に課したことまでのすべてをやりこなす姿には、脱帽だよ」
マイク・ソーシア監督
オープン戦終盤を迎えて。
「ショーヘイはかなりいいところまで来ているよ」
ビリー・エプラーGM(ゼネラルマネジャー)
「オオタニがオープン戦で何点取られたとか、何本安打を放ったなどの結果は、彼の評価に値しない。打ち取った打球が守備陣の合間を抜けたりするのが、マイナー選手も参加するオープン戦ならではだよ。彼はオープン戦の数字の結果以上の力は持ってるから心配していない」
エンゼルス ファンの声
オープン戦での結果を見て。
「ひょっとしてオオタニは、オープン戦でスプリットの練習をしていたんじゃないか。まだ彼の見ていない球種がたくさんあると思う。公式戦が始まればきっと、100マイル(160キロ)の速球をバシバシ投げるんじゃないかな」
【編集後記】
最後のエンゼルス ファンの声こそ、開幕戦以降の大谷の活躍を予言しているところが、興味深い。
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